公開日 2022年08月26日
隣に住んでいる人のこと、知ってますか?
- 「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」。お隣さんやご近所さんと会ったとき、あいさつしていますか?
- 子どものこと、ペットのこと、身近なちょっとした出来事など「世間話」をしたことがありますか?
- もし自分が困っているとき、「助けて」と頼めますか?
ちょっと前までは普通に見られた光景ですが、最近では少なくなってきました。
しかし、「隣に住む人」のことを知らなくても、「○○に知ってる人がいる」「サークルで○○さんと一緒」など、気が付いたら「地域の交流」ができていることがあります。自治会に加入することも、この「地域の交流」のひとつです。
「今、自治会が見直されています!」
こう言われて「本当?」「解散するところが増えてるんじゃないの?」「どのへんが見直されてるの?」と疑問に思うでしょう。
長い歴史を持つ自治会は、日々の暮らし方や時代に合わせて運営の仕方が変わってきました。しかし、「自分たちで地域をつくる」という考え方は変わりません。最近では特に「非常時の助け合いや支え合いが大事だ」と考える自治会が増えているのです。そのため、防災・防犯を中心とした活動をし、有事に備えています。
この「助け合いや支え合い」は、普段から地域の交流がないと難しいため、地域清掃の回数を増やしたり、縮小していた夏祭りなどの地域のイベントも少しずつ再開したり、新しい形のイベントを行うなど、住民同士の交流を活発にしようとしている自治会がじわじわと増えています。
地域の力で!
酒々井町には、歴史や規模、生活環境が違う区や自治会が36団体あります。それぞれ地域の特性を活かした活動を行っています。
- ごみ集積所の維持管理、地域清掃、資源回収
- 防犯パトロールの実施
- 防災訓練、防災備品の備蓄
- 防犯街灯の管理
- 高齢者や子どもに関するイベント
- 地元に伝わる伝統文化行事活動
- 広報活動、募金活動
- 集会所等の運営、管理 等々
ここに挙げた活動内容は一例です。実際の活動については区・自治会へ直接お問い合わせください。
さあ、自治会へ加入しよう!
区・自治会への加入については、お住まいの地域の区長・自治会長に直接お問い合わせください。お住まいの地域の区・自治会が分からない場合は、住民協働課活動推進班までお問い合わせください。
加入後は、ごみ集積所で出会った人と話したり(ごみステ会議)、地域清掃やイベントに参加するなど、他の会員とぜひ交流を深めてください。
会費やごみの出し方については区・自治会へ直接お問い合わせください。
いつかは役員も経験してみよう!
自治会の運営に欠かせない「役員」。確かに大変な仕事です。特に会社勤めの現役世代が役員になったときは「自分の時間」もなくなってしまうことで、ストレスもたまることでしょう。
そんな仕方なく引き受けた役員の仕事を1年間やってみて、「あー、やっと終わった」という人もいれば「自分の住む地域と向き合ったらいろいろ分かった」という人もいます。また、自分から引き受けた役員さんは、「よくできた!」と満足できると愛着が増すでしょう。そして、役員退任後も自分が担当していた仕事(ごみ集積所、防犯街灯など)を気にするようになり、何か問題が起こったときには新しい役員へ連絡してくれる人もいると思います。
経験者たちが新しい役員を支えることで、次の年も、その次の年も自治会の運営が続けられるのです。
法人組織「認可地縁団体」
日常生活において住民相互の連絡等の地域的な共同活動を行い、地域社会において重要な役割を担っている区や自治会を「地縁による団体」といいます。
地縁による団体は法律上「任意団体」「権利能力なき社団」と位置付けられており、不動産等の資産を団体名義で登記することができませんでした。
このため、かつては「代表者の個人名義」や「住民の複数人名義」で不動産登記を行うほかなく、資産管理の面で、登記名義人の死亡後に相続人との間で所有権をめぐるトラブルや相続人が不明になってしまったり、名義人の債権者が不動産を差し押さえてしまったりといった問題が生じていました。
こうした問題に対処するため、平成3年に地方自治法の一部が改正され、地縁による団体が一定の手続きを行い、町の認可・告示を受けることで、法人格を取得することが可能となり、団体名義での資産登記ができるようになりました。
この法人格を得た地縁による団体を「認可地縁団体」といい、町内には現在6団体あります。
不動産等の所有を目的として認可を受けるものとして、不動産を所有しない場合は認可を受けることはできませんでしたが、令和3年5月に地方自治法が改正され、令和3年11月26日からは不動産等の有無にかかわらず、地域的な共同生活を円滑に行うため町長の認可を受けられることとなりました。